メーカーでもあり商社でもある。そのシナジー効果で夢も膨らみます。

研究開発職
(2017年入社)

食品素材部
アプリケーショングループ

Interviewインタビュー

もっと美味しくしたい、
もっとお客様の要望に応えたい。
追求するほどに新しい発見があります。

会社には貴重な資料がたくさんあり自由に閲覧できます。日々、新しい知識を吸収していきたいですね。

仕事内容を教えてください。

多糖類や調味料を使用した「食品のアプリケーション開発」が主な業務です。具体的に言えば、お客様の依頼を受けて食品の色々な食感や機能をつくり出すこと。今はプリンやゼリーのようなチルドデザートを担当しており「もっとふわふわの食感に」「とろけるような口当たりに」などのニーズに応えるべく試行錯誤を繰り返しています。
多糖類とひとことで言っても多彩な種類があり、量や組み合わせを変えていくと膨大なバリエーションになります。試作して食べる、また配合を変えて試作して食べる…を繰り返すのが主な仕事ですね。基本的にひとつの研究テーマのスパンは2週間くらいで、各テーマごとにゴールへ向けたスケジュールを自分で立てます。早めに理想の食感に辿り着くこともあれば、納期が近づいても完成しないものもある。時間管理が難しいのですが、経験を積む中で自分の中に引き出しが増え、スピーディに結果を出せるようになりました。

仕事の面白さ、やりがいを感じるのはどんな時ですか。

お客様からの依頼は、ひとつとして同じものがありません。ルーティーンワークではなく毎回新しい研究テーマに挑戦でき、常に新鮮な気持ちで取り組める仕事だと思います。研究室の中だけでなく、お客様のもとへ伺って技術的な説明をしたり、展示会でプレゼンテーションする機会があったり、研究職がこんなにアクティブで刺激的なことを初めて知りました。
また私は食べることが好きで、食に関わる仕事がしたかったので毎日が楽しいです。食感を工夫したプリンやゼリーを自分で試食するのも、同僚や先輩に食べてもらって「美味しい!」と言ってもらえるのも幸せです。今後はデザートだけでなく、飲料からお総菜まで、多彩な食品に関わりたいですね。様々な最終製品に使用され得る素材を取り扱うBtoB企業の良さが、そこにあると思います。

美味しいゼリーのレシピを完成させたら、多糖類の配合で食感や物性を追及していきます。

学生時代は何を学びましたか?

大学院では微生物学を専攻していました。今の業務に直接関わる学問ではありませんが、キサンタンガムやジェランガムのような多糖類は微生物によって産生されるので遠からず近からず…といったところでしょうか。けれど仮説を立てて実験スケジュールを組み、検証するという手順や進め方は学生時代に身につけており、そういった部分は生かせたかもしれません。
多糖類についての知識も、料理や食品開発のスキルも皆無だった私ですが色々な仕事にチャレンジする中で自然と身につけることができました。これから入社される学生さんも、専門知識の有無は全く気にしないでいいと思います。

この会社でどんな成長が
できたと感じますか。

入社してすぐに指導していただいたのが、30年以上も多糖類を扱っているプロ中のプロと言えるような大先輩でした。一緒に仕事をしたのは半年間ほどですが、最初は与えられた配合で試作をしても多糖類がどのように食感に影響しているか全くわかりません。「これはタマリンドガムの効果ですか」「これはキサンタンガムの食感ですか」と毎日のように質問攻めでしたね。そのうちに少しずつ多糖類の役割が理解できるようになってきて…ほんとうに貴重な半年間でした。
入社3年目の今は、職場や仕事に慣れてきて余裕を持って周囲を見ることができるようになりました。先輩や上司からの細やかなサポートに、あらためて感謝する毎日です。1つ質問すると、たちまち10の答が返ってくる、温かで情熱のある同僚に囲まれた環境で、技術だけでなく社会人としても成長できました。今後は頼れる先輩の背中を追いかけると共に、後輩へどう還元するかを考えています。

業務が行き詰っている時に同僚たちがさりげなくフォローしてくれたり、みんなに相談しながら成長できる環境です。

社内の雰囲気や職場環境をどう感じますか。

従業員のワークライフバランスに配慮してくれる職場だと思います。研究職はフレックスタイム制や裁量労働制が適用されるので、前日に残業することがあっても翌日以降の勤務時間を調整でき、負担になることがありません。
そのほかにも有給休暇が1日単位だけではなく半日単位や1時間単位で取得できたり、育児・介護休業や時短勤務、看護・介護休暇など、多くの社員がそれぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができる環境が整っています。私が所属している部署には2人の先輩が子育てをしながら働いています。結婚や出産を経ても仕事を続けられるモデルケースを間近で見ていると、「自分もずっとここで働ける」という安心感がありますね。

この仕事はどんな人が
向いていると思いますか。

ひとことで言えば「頭と感性が柔らかな人」でしょうか。自分の仮説や意見に固執せず周囲にどんどん意見を聞いて、素直に取り入れていける人が向いていると思います。 目指す食感だったり、満たしたい物性は決まっていても、そこに辿り着く方法は決して1つではないからです。10人の研究者がいれば、10通りの方法論があり、どれが正解で不正解というわけではない…私は当社でそのことを学びました。一人きりでがんばるのではなく、周囲に教えてもらいながらステップアップしていける人と一緒に仕事をしたいと思います。
それから、食のトレンドをはじめ幅広く色々な分野に興味や好奇心を持てる人なら、この仕事をきっと楽しめます。もっと美味しくしたい、もっとお客様の要望に応えたい…そんな風に追求すればするほど新しい発見がある、奥深くてワクワクする世界です。

基本はデザート担当ですが、スープやドレッシングにとろみをつける仕事もあります。食べ物の「粘度」が気になる性格になりました(笑)。
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